デジタルサイネージ広告とは?費用・種類・効果と出稿方法まで解説

  • 屋外広告

公開日:2026/03/23

更新日:2026/04/02

デジタルサイネージ広告とは、店舗や駅、商業施設などに設置されたディスプレイで動画や情報を配信する広告手法です。ポスターより効果があるのか、費用はどれくらいかかるのか、どう始めればいいのか――迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、デジタルサイネージ広告の種類や費用相場、メリット・注意点、出稿の流れまでをまとめて解説します。

デジタルサイネージ広告とは?仕組みと特徴

デジタルサイネージ広告とは、ディスプレイを使って映像や情報を配信する「デジタル型の屋外・店頭広告」です。紙のポスターと違い、遠隔操作で内容を更新でき、動画による訴求も可能な点が特徴です。

近年は市場も拡大しており、2025年には国内で約1,110億円規模(前年比116%)に達する見通しです(デジタルインファクト/LIVE BOARD調査)。こうした背景から、販促・ブランディングの新たな手法として注目されています。

デジタルサイネージ広告の定義と基本的な仕組み

デジタルサイネージ広告は、主に以下の4つで構成されています。

  • ディスプレイ(表示装置)
  • STB(セットトップボックス:映像を再生する端末)
  • CMS(コンテンツ管理システム:配信内容を管理)
  • ネットワーク(インターネット回線)

これらが連携することで、複数の拠点にあるディスプレイへ一括で広告を配信できます。たとえば、全国の店舗に同時にキャンペーン動画を流すといった運用も可能です。

重要なのは「広告媒体として第三者に枠を販売できる点」です。単なる店内モニターとは異なり、交通広告や屋外広告の一種として、企業が広告枠を購入して出稿する仕組みになっています。

看板・ポスターとの違い|デジタルサイネージ広告の3つの強み

デジタルサイネージ広告の強みは大きく3つあります。

1つ目は即時更新ができることです。時間帯や曜日、天候に応じて広告内容を切り替えられるため、タイムリーな訴求が可能です。

2つ目は、動画・音声による高い視認性です。動きのある映像は静止画よりも目に留まりやすく、記憶にも残りやすいとされています。

3つ目は、複数広告のローテーション配信です。1つの枠で複数のクリエイティブを表示できるため、効率的に情報を届けられます。

紙媒体はコストが低い一方で更新性に課題があり、Web広告はターゲティングに優れる一方でリアル接点が弱いという特徴があります。デジタルサイネージ広告は、その中間を補完する存在として活用されるケースが増えています。

デジタルサイネージ広告の種類一覧|掲出場所ごとの特徴と選び方

デジタルサイネージ広告は、掲出場所によってリーチできる層や効果が大きく異なります。まずは「どこに設置されているか」で種類を把握し、そのうえで目的に合った媒体を選ぶことが重要です。

交通系デジタルサイネージ広告(駅・電車・タクシー)

交通系サイネージは、通勤・通学など日常動線上で接触できる点が強みです。

  • 駅構内:毎日同じ人に繰り返し接触できるため、認知形成に強い
  • 電車内:乗車時間中にじっくり視聴されやすい
  • タクシー:ビジネス層や富裕層へのピンポイント訴求が可能

たとえば、新商品を広く認知させたい場合は駅構内、BtoBサービスならタクシーサイネージが向いています。

屋外・商業施設・店舗内のデジタルサイネージ広告

交通系以外にも、多様な設置場所があります。

  • 屋外ビジョン:渋谷や新宿などで大量露出でき、ブランド認知に強い
  • 商業施設内:購買直前の接触で来店・購買を後押し
  • 店舗内サイネージ:メニュー訴求やアップセルに有効

特に店舗内サイネージは、POSデータやセンサーと連携することで、売上向上に直結しやすいのが特徴です。

目的別|デジタルサイネージ広告の選び方(認知・集客・ブランディング)

媒体選びは「目的起点」で考えるのがおすすめです。

  • 認知拡大:屋外ビジョン・駅構内
  • 来店促進:店舗周辺・商業施設内
  • ブランディング:大型ビジョン・タクシー

逆に、「来店促進なのに遠隔地の大型ビジョンに出稿する」など、目的と媒体がズレると効果が出にくくなります。まずは目的を明確にし、それに合った媒体を選ぶことが重要です。

デジタルサイネージ広告の費用相場|いくらかかる?

デジタルサイネージ広告の費用は、媒体やエリアによって大きく異なります。目安としては「数万円から数百万円以上」と幅広く、出稿方法によっても構造が変わる点に注意が必要です。

デジタルサイネージ広告の媒体費の目安

媒体費の相場は以下のとおりです。

媒体料金目安
駅構内1駅・1週間・15秒で約20〜500万円
屋外大型ビジョン月額数十万〜数百万円以上
商業施設内数万〜数百万円程度

主に、エリアや放映回数などにより変動します。たとえば、首都圏や関西主要エリアでのデジタルサイネージ広告の費用目安を見ると、下記のような料金例が公開されています(いずれも税抜・2026年3月時点の媒体資料に基づく一例です。放映条件・時期により変動します)。

首都圏エリアの料金例

媒体名条件料金目安
新宿ユニカビジョン(屋外)1週間/15秒×4回毎時100万円
渋谷109フォーラムビジョン(屋外)1週間/15秒×4回毎時100万円
東京メトロ シブハコビジョン(銀座線渋谷駅)(駅ホーム)1週間/1社買切り350万円
東京駅丸の内大型LEDビジョン(駅構内)1週間/30秒・3分ロール60万円
J・ADビジョン 品川駅中央改札内(柱タイプ)(駅構内)1週間/15秒・6分ロール7万円
NewDaysビジョン ネットワーク(首都圏主要駅セット/掲出駅:94駅)(駅構内)1週間/15秒160万円

関西エリアの料金例

媒体名条件料金目安
なんば駅前広場 Grand Namba Vision(ACNビジョン)(屋外)1週間/30秒ロール40万円
梅田ツインビジョン(駅構内)1週間/15秒ロール35万円
心斎橋ホームビジョン(柱タイプ)(駅ホーム)1週間/3分ロール12万
JR西日本 大阪駅中央口柱巻きLEDビジョン(駅構内)1週間/15秒・3分ロール60万円
J・ADビジョンWEST 京阪神ネットワークセット (5駅/10エリア)(駅構内)1週間/複数駅ネットワーク115万円
京都プレミアムビジョン(駅入口)1週間/ロール35万円

このように、同じ「駅サイネージ」でもエリアや媒体、サイズや面数によって数万円〜数百万円と大きな幅があります。価格差の主な要因は「立地×リーチ数」で、人通りが多い場所ほど接触人数が多く、その分広告価値が高くなります。

参考:新宿ユニカビジョン東急エージェンシー「 Shibuya Media Pedia」ジェイアール東日本企画「メディアガイドオンライン」メトロアドエージェンシー「東京メトロの交通メディア」阪急電鉄交通広告「メディアガイド」京阪エージェンシー「関西の交通広告」

初期費用・制作費・運用費|トータルコストの内訳

自社でサイネージを設置する場合は、以下の費用が発生します。

項目費用目安
ディスプレイ10〜300万円
ディスプレイスタンド2〜20万円程度
設置工事2〜30万円程度
STB3〜25万円
CMS月額4,000〜1万円

さらに、コンテンツ制作費や電気代、保守費もかかります。

「広告枠を買う出稿型」と「自社で設置する運用型」では費用構造が異なるため、自社の目的に応じて選ぶことが重要です。

少額から出稿できる?予算別のデジタルサイネージ広告活用例

デジタルサイネージ広告は、予算に応じて段階的に活用できます。

  • 月数万円〜:店舗サイネージ(例:首都圏の場合はJRネットワークのNewDaysビジョン)や単駅での短期出稿
  • 月数十万円〜:商業施設や駅の大型ビジョン
  • 月100万円以上:屋外や街頭・主要駅の大型ビジョン、複数媒体展開

初めての場合は、小規模な媒体でテストし、効果を見ながら拡大するのが現実的です。

具体的な媒体費や予算プランについて相談したい場合は、交通広告・OOH広告を幅広く取り扱うベストクルーズへお気軽にお問い合わせください。

デジタルサイネージ広告のメリット・デメリット|導入前に知るべき注意点

デジタルサイネージ広告は多くのメリットがありますが、導入前にデメリットも把握しておくことが重要です。特にコストや法規制は見落とされがちなので注意が必要です。

デジタルサイネージ広告のメリット5つ

主なメリットは以下の5つです。

動画による高い視認性と記憶定

人は動くものに注意を向けやすいため、静止画よりも目に留まりやすく、購買行動にもつながりやすいとされています。

リアルタイムでの内容変更

時間帯・曜日・天候などに応じて広告内容を即座に切り替えられるため、タイムリーな訴求が可能です。

複数広告の同時配信

1つの画面で複数のクリエイティブをローテーション表示でき、限られた枠で効率よく情報を届けられます。

AIカメラによるデータ取得

通行人の属性(性別・年代)や視認時間をデータ化でき、効果測定や配信内容の改善に活用できます。

WebやSNSとの連携

QRコードやハッシュタグを組み合わせることで、サイネージからWebサイトやSNSへの誘導が可能になり、オンライン施策との相乗効果が期待できます。

デメリットと失敗しないための注意点

一方で注意点もあります。

  • 初期費用や維持費が高い
  • 機器トラブルや通信障害のリスク
  • 法規制への対応が必要

屋外設置の場合、デジタルサイネージは「屋外広告物」に該当し、自治体ごとに設置条件(サイズ・輝度・動画の可否など)が規制されます。実際に、屋外広告物の条例違反により行政から撤去を求められるケースもあるため、事前確認は必須です。

また、契約時には露出保証やトラブル時の対応条件も確認しておくと安心です。

デジタルサイネージ広告の出稿・導入の流れ|5ステップで解説

デジタルサイネージ広告は、基本的に5つのステップで進みます。全体像を把握しておけば、社内検討や代理店との打ち合わせもスムーズに進められます。

デジタルサイネージ広告の出稿手順(媒体選定〜放映開始まで)

一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 目的・ターゲットの整理
  2. 媒体選定・見積取得
  3. 枠の予約・契約
  4. クリエイティブ制作・入稿
  5. 放映開始

初めての場合は、広告代理店や媒体社に相談するのがおすすめです。媒体選定から運用までサポートを受けられます。

効果測定の方法|デジタルサイネージ広告はどう評価する?

効果測定では、目的に応じたKPI設定が重要です。

目的主な指標
認知インプレッション数・視認率
来店来店数・位置情報データ
売上購買数・客単価

さらに、QRコードでのWeb誘導や検索数の増加(検索リフト)も重要な指標です。「出して終わり」ではなく、結果を分析し改善することで、デジタルサイネージ広告の効果を最大化できます。

FAQ|デジタルサイネージ広告のよくある質問

ここでは、デジタルサイネージ広告に関するよくある質問にお答えします。

Q1. デジタルサイネージ広告の費用はいくらですか?

数万円から数百万円以上まで幅があります。店舗の小規模運用なら比較的始めやすく、駅や大型ビジョンは立地やリーチに応じて高額になる傾向があります。

Q2. デジタルサイネージ広告は効果がありますか?

効果は期待できます。動画による視認性の高さに加え、設置場所や時間帯に合わせて内容を切り替えられるため、認知拡大や来店促進につなげやすいのが特長です。

Q3. DOOHとは?デジタルサイネージ広告との違いは?

DOOH(Digital Out of Home)は、屋外や交通空間など家庭外で接触するデジタル広告の総称です。デジタルサイネージ広告はその一部で、駅・屋外ビジョン・商業施設などが代表例です。

Q4. デジタルサイネージ広告の出稿方法は?

まず目的とターゲットを整理し、媒体を選んで見積もり・契約・入稿へ進むのが基本です。初めてなら、媒体社や広告代理店に相談しながら進めるとスムーズです。

Q5. 屋外設置の法規制はありますか?

はい、あります。屋外のデジタルサイネージは屋外広告物法や各自治体の条例の対象となり、設置場所・大きさ・明るさ・動画表示などに制限がかかる場合があります。設置前に管轄自治体への確認が必須です。

まとめ|デジタルサイネージ広告で成果を出す3つのポイント

デジタルサイネージ広告は、動画による高い視認性を活かし、リアルな生活動線上で生活者にリーチできる広告手法です。成果を出すためには、次の3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 目的に合った媒体を選ぶ:認知・来店・ブランディングなど、目的によって最適な掲出場所は異なります。
  • 費用構造を理解する:出稿型と自社運用型では費用の内訳が変わるため、自社の予算と目的に合わせた選択が必要です。
  • 効果測定と改善をセットで行う:放映後のデータ分析と改善サイクルが、投資対効果を高める鍵になります。

屋外設置では法規制や契約条件の確認も欠かせません。

デジタルサイネージ広告の出稿を検討しているなら、まずは目的に合った媒体を見極めることが近道です。ベストクルーズでは、交通広告やOOH広告を幅広く扱っています。

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執筆者

ソトノマ

SOTONOMAの編集チームです。
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