駅広告の出稿を検討する際、最初に気になるのが「結局いくらかかるのか」という費用の問題です。本記事では、駅のランクや広告の種類ごとの料金相場から、掲出料以外にかかる項目、予算別のプランニング例まで、出稿判断に必要な費用情報をまとめて解説します。
駅広告の費用を決める3つの要素(駅ランク・広告サイズ・掲出期間)
駅広告の費用は、駅の規模(ランク)・広告サイズ・掲出期間の3つの要素で決まります。この仕組みを理解することで、自社の条件に合った費用感をつかみやすくなります。
駅広告の費用は主に「駅ランク」「広告サイズ」「掲出期間」の組み合わせで決まります。たとえばJR東日本では駅をS〜Gの8段階に分類しており、乗降客数が多いほど費用は高くなります。B1サイズ・7日間の掲出で、S等級は42,000円、G等級は3,200円(いずれも税別)と大きな差があります。
広告サイズも重要な要素で、B1を基準にB0は約2倍、B2は約半額という統一ルールがあります。さらに掲出期間は基本的に7日単位で、長く掲載するほど費用は積み上がる仕組みです。
【種類別】駅広告の費用相場はどのくらい?
駅広告は種類によって費用帯が大きく異なります。低コストで始められるポスターから、インパクトの大きい大型広告まで、それぞれの相場を把握しておくことで、自社に合った選択がしやすくなります。
駅貼りポスター(B0/B1/B2)の費用相場
駅貼りポスターは、最も低コストで始められる代表的な駅広告です。JR東日本の場合、B1サイズ7日間で3,200円〜42,000円(税別)が目安で、B0はその約2倍、B2は約半額となります。
たとえば地方のG等級駅()でB2を選べば1,600円から掲出できる一方、新宿や東京駅などのS等級ではB0で84,000円程度、中間のC~D等級ではB0で18,000円~36,000円程度
また、東京メトロは4段階制(S〜C等級)で、同条件でもJRより1〜2割ほど安いケースもあります。コストを抑えてテストしたい場合は、まずポスターから始めるのがおすすめです。
駅貼りポスターをはじめ、その他の電車広告の詳しい紹介や費用目安については、以下の記事も参考にしてください。
関連記事「電車広告とは?特徴や種類・費用相場・出稿フローを解説」
関連記事「電車広告の費用はいくら?種類・路線別の費用目安を解説」
デジタルサイネージ・大型SP広告の費用相場
デジタルサイネージや大型SP広告は、数十万円から数百万円の高額帯が中心です。大型SP広告とは、駅構内の壁面や柱、階段などを活用した大規模な特殊広告の総称で、通常のポスター枠にはない立体的・大面積な演出が可能です。ポスターに比べて3〜5倍程度の価格になるケースも多く、視認性や話題性を重視した施策に向いています。
たとえばJR東日本の「東京ブライトピラー」はB0×38枚で3,500,000円(7日間・税別)、東京メトロの「新宿スーパープレミアムセット」はB0×80枚で5,000,000円(7日間・税別)です。なおデジタルサイネージは個別見積もりが基本で、運用費やメンテナンス費が別途発生する場合もあるため注意が必要です。
柱巻き広告(アドピラー)の費用相場
柱巻き広告(アドピラー)は、駅構内の柱を活用した広告で、通行導線上に設置されるため視認性が高いのが特徴です。費用は駅の規模や掲出本数によって大きく変動し、数十万円〜数百万円の幅があります。
たとえばJR東日本の品川駅では7日間で600,000円(税別)、東京メトロの表参道駅では7日間で2,000,000円(税別)と、同じ柱巻き広告でも駅によって数倍の差が生じます。複数本の柱をまとめてジャックする場合はさらに高額になるため、インパクトを重視したキャンペーンに適した媒体です。
駅看板・サインボード(長期掲出型)の費用相場
駅看板・サインボードは、改札周辺や通路に固定設置される長期掲出型の広告です。1駅単位であれば月額数万円〜数十万円程度から出稿できますが、複数駅をまとめたセット商品ではかなり高額になります。
たとえばJR東日本の「山手ステーションセットボード16」は、山手線の主要16駅にサインボードを16面掲出できるセットで、1ヶ月10,000,000円(税別)です。短期キャンペーンというよりは、継続的に認知を高めたい企業に適した選択肢です。
なお、看板の制作費と設置工事費が別途かかる点にも注意が必要です。
【予算別】駅広告はいくらから出せる?プランニング例
駅広告は予算に応じて実施できる内容が大きく変わります。ここでは具体的な金額別に、どのような出稿ができるのかイメージを整理します。
10万円以下で出せる駅広告プラン
10万円以下でも、駅広告の出稿は十分可能です。たとえば東京メトロの駅貼りポスターの場合、C等級のB2サイズであれば1枚あたり8,500円(7日間・税別)から掲出できます。B等級でも12,000円、A等級でも16,500円と、B2サイズであれば都内の駅でも2万円以下に収まるケースがほとんどです。
掲出料にデザイン制作費や印刷費を加えても、1枚あたり数万円前後で収まるため、小規模事業者やテストマーケティングとして、まずは反応を見たい場合やエリア限定で認知を広げたい場合に向いています。
50万円でできる駅広告プラン
50万円程度の予算があれば、複数駅にまたがる展開も可能になります。たとえば東京メトロのキャンパスセット(450,000円・税別/7日間)を活用すれば、10駅にまとめて駅ばりポスター掲出でき、一定のリーチを確保できます。
単駅ではなくエリア全体での認知を狙う場合に現実的なラインです。
100万円でできる駅広告プラン
100万円規模になると、都市部の主要駅も含めた中規模の露出が可能です。東京メトロの「コンパクト8(※8駅にまとめて駅貼りポスター掲出)」(1,000,000円・税別/7日間)などを活用すれば、ターゲットエリアを絞りつつ効率よく露出できます。
新商品やキャンペーンの認知拡大を狙う場合に適した予算帯です。
300万円でできる駅広告プラン
300万円程度の予算があれば、広範囲への展開や大型広告の活用も視野に入ります。たとえば大型SP広告や、等級ランクの高い主要駅の大画面デジタルサイネージ。他にも、JR東日本と東京メトロの両方で駅貼りポスターを複数駅展開しつつ、特定の駅では柱巻き広告(アドピラー)を加えるといったクロスメディア的な施策も可能です。
インパクトのある施策を打ちたい場合や、大規模なプロモーションに向いている予算帯です。
駅広告の出稿までのおおまかな流れ
駅広告は申し込みから掲出までに一定の期間が必要です。
一般的には、代理店への問い合わせ → 媒体選定・見積もり → デザイン制作 → 鉄道会社の意匠審査 → 入稿・掲出という流れで進みます。
なお、掲出媒体により変動しますが、JR東日本では掲出の4ヶ月前15日から、東京メトロでは4ヶ月前の第1営業日を目安に受付が開始されます。デザイン制作や社内確認の期間を含めると、掲出の5〜6ヶ月前から準備を始められるとスムーズでしょう。
出稿までの詳しい手順やスケジュールについては、関連記事もあわせてご覧ください。
関連記事「駅広告の種類や特徴、首都圏エリアの料金相場・出し方まで解説」
FAQ|駅広告の費用に関するよくある質問
ここでは、駅広告の費用に関するよくある質問にお答えします。
Q1. 駅にポスターを1枚貼るのにいくらかかりますか?
数千円〜数万円が目安です。地方駅のB2サイズであれば1,600円(税別)から掲出可能ですが、主要駅では同条件でも数万円になるため、駅ランクによって大きく変わります。
Q2. 駅広告の費用相場はどのくらいですか?
用途によって大きく異なります。単一駅のポスター1枚であれば数万円程度、複数駅へのセット展開で50万〜100万円程度、大型媒体を含む場合は数百万円規模が目安です。
Q3. 掲出料金以外にどんな費用がかかりますか?
デザイン制作費や印刷費、施工費などが別途かかります。掲出料金のほかに数万円〜数十万円が上乗せされることも多く、総額での確認が重要です。
Q4. 駅広告の最短掲出期間はどのくらいですか?
基本は7日間(1週間)が最短単位です。多くの鉄道会社で1週間単位の設定となっており、長期掲出する場合はこの単位を積み上げていく形になります。
Q5. 駅のランクはどのように決まりますか?
1日の平均乗降客数を基準に決まります。利用者が多い駅ほど上位ランクとなり、広告料金も比例して高くなります。JR東日本は8段階(S〜G等級)、東京メトロは4段階(S〜C等級)で分類されています。
まとめ|駅広告の費用を正しく把握し、最適なプランを選ぼう
駅広告の費用を検討する際は、次のポイントを押さえておくことが大切です。
- 費用は数千円〜数百万円まで幅がある
- 駅ランク・サイズ・掲出期間の3要素で価格が決まる
- 媒体の種類によって費用帯と適した目的が異なる
- 掲出料だけでなく、制作費を含めた総額で予算を組む
- 予算に応じて実現できる施策の規模が変わる
まずは「どのくらいの予算で、どの規模の施策を行いたいのか」を整理することが、適切な媒体選びの第一歩です。駅広告の出稿をご検討中の方は、媒体選定から制作・掲出手続きまでワンストップで対応できる広告代理店に相談するのも一つの方法です。
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