中吊り広告のサイズ・デザイン規格|B3・ワイド寸法から入稿・制作の注意点まで

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公開日:2026/04/21

更新日:2026/04/21

中吊り広告のサイズは、基本的にB3(縦364×横515mm)とワイド(縦364×横1030mm)の2種類で、入稿仕様やデザイン上の制約も押さえる必要があります。とはいえ、くわえ部分で隠れる範囲や媒体ごとのルールなど、初めてだと迷いやすいポイントも多いはずです。制作前に知っておきたいサイズ規格から、入稿仕様、デザイン制作時の注意点まで整理していきます。

中吊り広告のサイズ・規格|B3・ワイドの違いと注意点

中吊り広告のサイズは、実務上ほぼ「B3(シングル)」と「ワイド」の2種類に集約されます。まずはこの基本規格を正しく理解することが、制作トラブルを防ぐ第一歩です。

B3(シングル)とワイドのサイズは「縦364×横515mm/縦364×横1030mm」

中吊り広告の標準サイズは、シングルが縦364mm×横515mm、ワイドが縦364mm×横1030mmです。ワイドはB3を横に2枚並べたサイズと考えるとイメージしやすく、実際の制作現場でも「B3×2枚分」として扱われるケースが一般的です。

シングルは情報をコンパクトに伝える用途、ワイドはビジュアルを活かした訴求に適しており、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。

サイズ規格は基本共通だが鉄道会社ごとに細かな差がある

B3・ワイドの寸法自体は、JR東日本や東京メトロ、大阪メトロなど主要な鉄道会社で共通しています。ただし、掲出方法や運用ルールには細かな違いがあるため注意が必要です。

たとえば掲出期間の単位や納品方法などは媒体ごとに異なるため、「サイズは同じだから問題ない」と判断せず、案件ごとに確認するのが安全です。

上部30〜40mmは隠れるため重要情報は配置しない

中吊り広告で特に押さえておきたいのが、上部の「くわえ部分」です。広告はホルダーに差し込んで掲出されるため、上部30〜40mm程度が隠れるのが一般的です。※鉄道会社によって異なる場合もあり

この範囲にロゴやキャッチコピーを配置してしまうと、実際の掲出時に隠れてしまうリスクがあります。重要な情報は必ずこのエリアを避けて配置し、さらに仕上がりのズレを考慮して3〜5mm程度のセーフティエリア(裁ち落とし)の確保が推奨されています。ただし正式な規定は鉄道会社ごとに差があるため、制作前に必ず確認してください。

制作前に確認すべき入稿仕様|用紙・データの基本ルール

サイズが決まったら、次に確認すべきなのが入稿仕様です。ここを曖昧にしたまま進めると、差し戻しや再制作の原因になりやすいため、早い段階で押さえておきましょう。

用紙はコートカード紙が基本(厚さ・重さに規定あり)

中吊り広告では、耐久性と発色のバランスからコート紙が標準的に使用されることが一般的です。たとえば西鉄グループでは、「コート紙135kg相当」といった具体的な規定が設けられています。

こうした仕様は媒体によって若干異なるため、「いつも使っている紙で問題ない」と思い込まず、事前に確認しておくのがおすすめです。

入稿データはCMYK・高解像度で作成する

入稿データは、印刷物としての基本に沿いCMYKカラーで作成するのが一般的です。RGBのまま入稿すると色味が大きく変わる可能性があるため注意してください。

また、解像度について明確な規定が公開されていないケースも多いですが、一般的には300〜350dpi程度が目安です。ただし、ただし、鉄道会社や制作会社の指定がある場合はそちらを優先します。入稿形式はIllustratorデータやPDFが多く、制作会社の指定に従うのが確実です。

媒体ごとに仕様が異なる

入稿仕様は鉄道会社ごとに統一されているわけではなく、細かな条件は非公開または個別案内となるケースも少なくありません。そのため、制作を進める前に鉄道会社や代理店、印刷会社に最新のガイドラインを確認しておきましょう。

中吊り広告のデザイン設計|視認性を高めるポイント

中吊り広告は一般的なポスターとは異なり、「見られ方」に特徴があります。その特性を理解したうえで設計することで、伝わりやすさが大きく変わります。

重要な情報は下半分に配置する(上部は見えにくい)

中吊り広告は車内の天井付近に掲出されるため、乗客は下から見上げる形で視認します。そのため、商品名やキャッチコピーなどの重要情報は下半分に配置するのが効果的です。

さらに、前方の広告に上部が隠れることもあるため、「確実に見せたい情報は下に置く」という考え方が基本になります。

遠距離からでも読める文字サイズ・太さにする

中吊り広告は数メートル離れた位置から見られることが多いため、文字は遠距離でも判読できるサイズと太さで設計する必要があります。

公式な最小サイズ規定はありませんが、実務上は大きめの文字と太めのゴシック体を選ぶケースが多く、細い書体や小さな文字は避けるのが無難です。

情報を詰め込みすぎず、余白で視線誘導をつくる

限られたスペースに情報を詰め込みすぎると、かえって読まれにくくなります。中吊り広告では余白を活かして視線の流れをつくることがポイントです。

たとえば、メインコピー→ビジュアル→補足情報の順に視線が動くように配置することで、短時間でも内容が理解されやすくなります。

サイズ別に構成を変える(B3は情報整理・ワイドはビジュアル重視)

B3とワイドでは使える面積が大きく異なるため、同じレイアウトを流用するのではなく構成を変えるのがポイントです。

B3は情報を整理して端的に伝える構成、ワイドはビジュアルを大胆に使って印象を残す構成が向いています。目的に応じてデザインの方向性を切り替えることで、媒体の特性を活かせます。

中吊り広告のデザイン審査・入稿スケジュールで気を付けたいこと

中吊り広告は制作して終わりではなく、審査や納品といったプロセスを経て初めて掲出されます。スケジュールを逆算して動くことが、スムーズな進行のカギです。

掲載には鉄道会社の審査があるため、表現規制に注意する

中吊り広告は、掲出前に鉄道会社による審査を通過する必要があります。公序良俗に反する表現や誇大広告と判断される内容は修正対象となるため注意してください。

ただし、詳細な審査基準は公開されていないケースも多く、判断が難しい場合は事前に代理店へ相談するのがおすすめです。

掲出1〜2ヶ月前から逆算して準備を進める

一般的な流れは、審査→修正→印刷→納品→掲出です。この工程を踏まえると、掲出希望日の1〜2ヶ月前には制作を開始しておくと余裕を持って進められます。ただし審査期間は鉄道会社により異なるため、詳細は事前に確認してください。

審査修正が入る可能性を考慮し、デザイン確定は早めに行うのがポイントです。スケジュールに余裕を持たせることで、品質と進行の両立がしやすくなります。

FAQ|中吊り広告のデザインやサイズに関するよくある質問

ここでは、中吊り広告のデザインやサイズに関するよくある質問にお答えします。

Q1. 中吊り広告のサイズはB3が基本ですか?

はい、基本はB3サイズ(縦364mm×横515mm)です。一般的にはこのシングルサイズが標準ですが、よりインパクトを出したい場合は横2倍のワイドサイズ(縦364mm×横1030mm)も選択できます。

Q2. ワイドサイズの中吊り広告の費用はどれくらいですか?

路線や期間によりますが、シングルの約2倍が目安です。たとえば1週間掲出の場合、数十万〜数百万円規模になることもあり、媒体ごとに確認が必要です。

関連記事「中吊り広告とは?費用相場・効果・出稿方法をわかりやすく解説」

Q3. ホルダーで隠れる範囲は何mmですか?

上部30〜40mm程度が隠れるのが一般的です(※ただし鉄道会社によって異なる場合もあり)。この範囲にロゴやコピーを配置すると見えなくなるため、必ず避けてレイアウトする必要があります。

Q4. 中吊り広告の掲載期間はどのくらいですか?

一般的には3〜4日または7日間が多いです。路線によっては短期掲出や1ヶ月単位も選べるなど、媒体によって期間設定は異なります。

Q5. 中吊り広告は両面印刷が必要ですか?

一般的には片面印刷が基本ですが、鉄道会社の指定を必ず確認してください。

Q6. デザインは自社で制作できますか?

可能ですが、仕様確認が前提です。サイズや余白、入稿形式に注意しないと差し戻しになるため、初回は代理店や制作会社と連携するのがおすすめです。

まとめ|中吊り広告制作で失敗しないためのチェックリスト

中吊り広告はシンプルな媒体に見えて、事前に押さえるべきポイントがいくつかあります。

  • サイズはB3(縦364×横515mm)とワイド(縦364×横1030mm)の2種類
  • 上部30〜40mmは隠れるため重要情報は配置しない
  • 用紙・入稿仕様は媒体ごとに必ず確認する
  • 下半分中心・大きな文字で視認性を意識する
  • 掲出1〜2ヶ月前から逆算して準備する

こうした基本を押さえておくことで、制作や審査の手戻りを大きく減らせます。

中吊り広告をスムーズに進めたい場合は、媒体特性や入稿ルールに詳しいパートナーに相談するのも一つの方法です。ベストクルーズでは交通広告の企画から入稿対応まで一貫してサポートしているため、初めての出稿でも安心して進められます。

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執筆者

ソトノマ

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