バス広告の費用は、車内ステッカーなら月数千円から、フルラッピングでは年間100万円以上までと幅があります。ただ、「結局いくらかかるのか」「自社の予算で何ができるのか」が分かりにくいのも事実です。媒体ごとの相場だけでなく、制作費を含めた総額や予算別の使い分けまで把握しておくと、出稿判断がしやすくなります。本記事では、種類別の費用相場から制作費を含む総コストの内訳、他の交通広告との比較まで、出稿判断に必要な情報をまとめました。
バス広告の費用相場はいくら?種類別に解説
バス広告の費用は、最安で月数千円から、高額では年間100万円以上まで大きく幅があります。どの媒体を選ぶかによって予算感は大きく変わるため、まずは種類ごとの相場を押さえておきましょう。
車内広告(ポスター・ステッカー)の費用相場
もっとも低コストで始めやすいのが、ポスターやステッカーなどの車内広告です。
B3ポスターは、都営バスで見ると1営業所あたり週13,000〜80,000円、平均約39,000円程度が目安となります。複数枚セットでの出稿が一般的で、営業所のランクによって価格が変わります。
窓上ステッカーは、月8,000円〜11万円程度(枚数セット)と幅がありますが、最低でも10枚〜20枚単位での掲出が多くなります。短期であれば1週間2万円前後から出稿できるケースもあり、キャンペーン告知などにも適しています。
少額から始められるため、初めてバス広告を検討する企業にとって導入しやすい媒体といえます。
車体広告(ラッピング・看板)の費用相場
視認性が高くインパクトのある車体広告は、費用も高額帯になります。
フルラッピングの場合、都営バスでは年間120万円前後(6ヶ月60万円、1ヶ月120万円)が一つの目安です。さらに渋谷エリアなどの特Sランクでは、年間400万円規模になるケースもあります。
側面看板や後部広告などのパートラッピングであれば、フルラッピングより低コストでの展開も可能です。長期契約や複数台契約では20〜35%の割引が適用されることもあり、費用を抑える余地もあります。
音声広告・バス停広告の費用相場
バス停や音声広告も、地域密着型の施策として活用されています。
停留所のアナウンス広告は、「次は〇〇前です」という案内に続けて流れるため、特定エリアでの認知を狙う場合に適しています。バス停シェルター広告も、通勤・通学客の目に繰り返し入る媒体として活用されています。
いずれも料金はバス会社や路線ごとに個別見積もりとなるケースが多いため、具体的な費用は直接問い合わせて確認するのが確実です。
掲出料だけでは足りない?制作費を含むバス広告の総費用
バス広告は掲出料だけでなく、制作費や施工費を含めた「総費用」で考える必要があります。見積もり段階で想定以上の金額になるケースもあるため、内訳を理解しておきましょう。
掲出料以外にかかる費用(制作・印刷・施工)
まず発生するのがデザイン制作費です。一般的には4〜6万円程度ですが、フルラッピングのように複雑なデザインの場合はさらに高くなることもあります。
次に印刷・施工費ですが、これは媒体によって大きく異なります。車内ポスターであれば1万5,000円程度からですが、フルラッピングでは90万円前後かかるケースもあります。専用のフィルムや耐候素材を使うため、コストが上がるのが特徴です。
さらに、掲出終了後の剥離・撤去費用も別途必要になるため、トータルでの見積もり確認が欠かせません。
【5万/10~30万/年間100万以上】予算別のプラン例
月5万円以下の予算であれば、車内ステッカーを複数枚掲出し、同一エリアでの反復接触を狙う使い方が現実的です。
月10〜30万円程度になると、車内広告に加えてパートラッピングを組み合わせることで、認知拡大と視認性の両立が可能になります。
年間100万円以上の予算を確保できる場合は、フルラッピングも選択肢に入ります。
「いくらで何ができるか」を把握することで、無理のない広告プランが立てやすくなります。
バス広告の費用はなぜ違う?都営バスと民営バスの料金差
バス広告の費用が大きく異なる理由は、エリアやバス会社ごとに料金体系が違うためです。同じ媒体でも、エリアやバス会社が異なるだけで数倍の差が出ることもあります。
都営バスの費用(ランク制の仕組み)
都営バスでは、営業所ごとに「特S〜B」といったランクが設定されており、費用が大きく変動します。
たとえば渋谷などの特Sエリアでは、フルラッピングが月40万円〜(年間400万円以上)になる一方、練馬や江東エリアでは同条件でも大幅に安くなります。
これは乗車人数や走行エリアの繁華性が影響しており、リーチ(広告が届く人数)が多いほど費用も高くなる仕組みです。首都圏で最大規模の路線網を持つため、広範囲にリーチしたい場合は都営バスが第一候補になります。
【主要4社で比較】バス広告の費用目安
実際にどの程度の差があるのか、主要4社(都営バス/東急バス/西武バス/小田急バス)の料金を媒体別に比較します。同じ媒体でも営業所(エリア)によって費用の開きがある点に注目してください。※費用はすべて営業所によって変動
【車内ポスターの費用比較】
| バス会社 | 費用の目安 | 備考 |
| 都営バス | 13,000円/週〜201,000円/月 | 31〜171枚セット。営業所ランクで変動 |
| 東急バス | 4,000円/週〜60,000円/週 | 20〜120枚セット |
| 西武バス | 800円/週〜3,000円/月(1枚単位) | 1枚から購入可能 |
| 小田急バス | 3,000円/月〜145,000円/月 | 1枚単位〜125枚セットまで |
【車内ステッカーの費用比較】
| バス会社 | 費用の目安 | 備考 |
| 都営バス | 14,000円/月〜105,000円/月 | 31〜171枚セット |
| 東急バス | 8,000円/月〜109,000円/月 | 20〜110枚セット |
| 西武バス | 500円/月〜1,000円/月(1枚単位) | 丸型・普通ステッカーから選択 |
| 小田急バス | 600円/月〜1,800円/月(1枚単位) | 丸型・戸袋ステッカーから選択 |
【フルラッピングの費用比較】
| バス会社 | 費用の目安(1台) | 備考 |
| 都営バス | 60,000円/月〜400,000円/月 600,000円/年〜4,000,000円/年 | 郊外(青梅)〜都心(渋谷)で大きく差が出る |
| 東急バス | 180,000円/月〜300,000円/月 | 路線固定なし〜指定路線(A企画)で変動 |
| 西武バス | 600,000円/年〜1,100,000円/年 | 中型(郊外)〜大型(都市部)で変動 |
| 小田急バス | 400,000円/3ヶ月〜600,000円/3ヶ月 | 中型〜大型で変動 |
【パートラッピング/ハーフラッピングの費用比較】
| バス会社 | 費用の目安(1台) | 備考 |
| 都営バス | 30,000円/月〜1,000,000円/年 | 郊外〜都心で変動 |
| 東急バス | 80,000円/6ヶ月〜200,000円/6ヶ月 | 片面〜両面で変動 |
| 西武バス | 240,000円/年〜1,000,000円/6ヶ月 | リアラッピング〜高速バスラッピング |
| 小田急バス | 120,000円/年 | — |
このように、同じ「バス広告」でもバス会社やエリアによって料金体系はまったく異なります。「広く届けたいのか」「特定エリアに絞るのか」という目的に応じて選び分けるのがポイントです。
バス広告は駅広告・電車広告より安い?費用で比較するOOH媒体
結論からいうと、バス広告は他の交通広告と比べて比較的低コストで出稿できる媒体です。ただし、それぞれ役割が異なるため、単純な価格だけで判断しないことが大切です。
バス広告と駅広告の費用比較
駅広告は、主要駅のポスターやサイネージになると1週間で数十万円〜、大型媒体では100万円超になることも珍しくありません。一方、バス広告は車内ステッカーなら月数千円〜、ラッピングでも月数万円〜十万円台で実施できます。
ただし、駅広告は「駅という集客拠点での強い接触」ができる点が強みです。目的やターゲットに応じた使い分けが求められます。
バス広告と電車広告の費用比較
電車広告では、たとえばJR山手線の中吊り広告が1週間で約200万円〜と高額です。窓上ポスターでも月数十万円規模になることが一般的です。
それに対してバスの車内ポスターは、都バスを例に挙げると渋谷営業所(111枚)で1週間6万円程度と、費用差は非常に大きくなります。
バス広告は特定エリアでの反復接触、電車広告は広域への大量リーチと、それぞれ得意な領域が異なります。限られた予算で地域密着型の認知を狙うなら、バス広告はコスト面で有力な選択肢です。
バス広告の契約期間・審査・スケジュールについて
バス広告は費用だけでなく、契約条件やスケジュールを理解しておかないと、想定外のコストや遅延につながることがあります。事前に押さえておきたいポイントを整理します。
まず契約期間ですが、車内広告は1週間〜1ヶ月単位で柔軟に出稿可能です。一方、ラッピング広告は1ヶ月〜1年契約が一般的で、特にフルラッピングは1年契約が推奨されるケースが多くなります。長期契約や複数台契約では、20〜35%の割引が適用されるケースもあります(2026年度都営バスキャンペーン実績)。
次に審査です。バス広告は公共交通機関に掲出されるため、公序良俗や薬機法などの規制に基づく審査が行われます。過度な表現や誇大広告はNGとなるため、デザイン制作前にガイドラインを確認しておくと安心です。
スケジュール面では、問い合わせから掲出まで1〜2ヶ月程度が目安です。希望時期に確実に出稿するには、2〜3ヶ月前からの準備がおすすめです。
出稿フローや審査基準の詳細は、関連記事「バス広告とは?種類・費用相場・出稿の流れまでを徹底解説」で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
FAQ|バス広告の費用に関するよくある質問
最後に、バス広告の費用に関するよくある質問にお答えします。
Q1. バス広告の最低費用はいくらですか?
車内ステッカーであれば月数千円から出稿可能です。比較的低コストで始められますが、最低掲出枚数が設定されている場合もあるため、事前に条件を確認しておくと安心です。
Q2. バス広告の総額はいくらくらいになりますか?
小規模なら数万円、大規模なら100万円以上になるケースもあります。掲出料に加え、デザイン費や施工費がかかるため、総額ベースでの見積もり確認が欠かせません。
Q3. バス広告は何台から出稿できますか?
1台から出稿できる場合が多いです。ただし、複数台やセット販売が基本の媒体もあり、エリア全体への露出を考えると複数台での展開が一般的です。
Q4. バス広告は短期間でも掲載できますか?
車内広告であれば1週間程度の短期掲載も可能です。一方でラッピング広告は1ヶ月以上が基本となるため、目的に応じて媒体を選ぶことがポイントです。
Q5. バス広告の効果はどのように測定しますか?
QRコードの読み取り数や指名検索数の増加で測定する方法があります。来店アンケートなどと組み合わせることで、より実態に近い効果把握ができます。
まとめ|バス広告の費用は「総額」と「目的」で判断しよう
バス広告の費用を検討する際は、掲出料だけでなく制作費・施工費を含めた総額で考えること、そして自社の目的に合った媒体を選ぶことがカギになります。
- バス広告の費用は月数千円〜年間100万円超まで幅広い
- 車内広告は低コストで始めやすく、ラッピングは高インパクトだが高額
- 掲出料だけでなく制作費・施工費を含めた総額で比較することが大切
- エリアやバス会社によって費用は大きく変わる
- 他の交通広告と比較しても、地域密着型ではコスト効率が高い
バス広告は予算や目的に応じて柔軟に設計できる媒体です。だからこそ、「どの媒体をどう組み合わせるか」で効果が大きく変わります。自社に合った最適なプランを整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
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